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「五条楽園って」其の参 |
- 300: 名前：ｍｉ投稿日：2003/04/02(水) 08:57
- おはようございます。
「北狐さん」そして「てつやさん」の話に割り込みをさせて頂きます。
まずは、基本のお話ですが、私の受ける印象では、あまりにも「芸妓さん」「お茶屋さん」の事を考えすぎだとおもうのです。
「五條楽園」もサービス業である以上、お客さんが不愉快な印象を受ける事が有ってはならないと思います。
>296にも書きましたが、「五條楽園」を訪れるお客さんがこの所少なくなっています。
「お茶屋さん」も「芸妓さん」も「暇やね～」が挨拶変わりの様です。
こんな時期は「回転」で稼ぐ事は不可能なのですから、滞留時間が長引く「延長」は歓迎のはずなのです。
一部の「売れっ娘」さん以外は、「予約」もそれ程に無い状況でしょうから、「延長」は喜ばれて当然では！
では、何故、延長が「喜ばれない」ことが有るのか。
① 次のお座敷が入っているかどうかを「芸妓さん」本人が知らない。
芸妓さんと置屋さん、置屋さんとお茶屋さん、その主たる連絡方法は電話です。
今、お相手をして貰っている芸妓さんは、置屋を出たら、次の仕事の有無に関しての情報収集の術はありません。
お茶屋さんも複数有るので、今、お座敷に呼んで頂いているお茶屋さんで次の仕事が入るとは限らないのです。
そこで、実際に「延長しようか？」となった場合、芸妓さんは、お茶屋のお母さんに「延長良いですか？」と部屋から帳場に電話をします。
お茶屋のお母さんは、置屋さんに電話で「転調できますか？」と問い合わせて、その結果をお座敷の「芸妓さん」にフィードバックします。
そこで、次の仕事が入っていないと「延長」となるのですが、時たま問題が起こる様です。
「置屋」の考えとして、「1席の延長なら・・・」と、次の仕事（他のお茶屋ですでにお客さんが待っている、もしくは予約が入っている）が入っているのに「延長OK」をしてしまうケース。
この場合、芸妓さんは次のお茶屋に直接行くように、今いるお茶屋に連絡が入っています。
挨拶もそこそこに次のお茶屋に向かうと、次のお茶屋のお母さんは「カンカン」に怒っています。
司令塔の采配なのに現場の芸妓さんが怒られる事になるのです。
これは、暇な時ほど多いようで、お座敷で芸妓さんのおおよその到着時間「あと20分待ってくださいな。」とお母さんに言われているにも関わらず、再度「後20分まってな。」となった場合は、そのケースだと思ってください。
笑顔でお座敷に現れた「芸妓さん」ではありますが、心中は如何に？
そんな事が続くと、疑心暗鬼になって、「延長」＝「トラブル」と感じてしまう芸妓さんがいるかもしれませんね。
これは、「予約」でも同じ事です。
芸妓さんの予約は、その時間の付近（20分ぐらいの時間の幅）で予約したと思っていないと、腹が立ちます。
14：00に予約したて、14：00に行くと「ちょっと待ってな･･･」となります。
そのチョットが、20分だったり、40分だったり・・これも仕事の段取りから起こるものです。
これが「暇」な時ほどに多く発生するのは何故なのか？
②芸妓さんの心構え。
「暇や、暇や・・・・」と言いつつも、徐々にその様な状況になっていくと、人間って楽な状況には順応し易く出来ていて、「お座敷」がなく、置屋で過ごす時間を当たり前と思ってしますのですよね。
芸妓さんがお座敷のお呼びが掛かるまでの待ち時間の間に何をしているか？
ただ、ひたすら待っているのですが、本を読んだり、テレビを見たり、昼寝をしたり・・・・。
そんな環境の変化に順応していくと「お座敷」にたいする意識が薄らぐんですよね。
ましてや「会社組織」ではないので、「芸妓」の管理は「芸妓」のお仕事、自分が社長なのですから、誰もそれを元の軌道に戻してはくれません。
「会社」だったら上司から「弛んでるぞ！」と一喝されるのですが、それも無い状況ですからね。
大概の場合「自分が弛んでいる」と感じている人間はいないでしょうし、それを自分で感じられる人ならば、修正は容易なのですが、自分が「弛んでいる」事に気が付かずに居る人は、注意されると、猛烈に反発します。
私も気が付いたら「弛んでいるぞ！」とオキニの芸妓に言うのですが、スンナリと納得された事はありませんね。
大抵の場合は「弛んでいる」は数字が示しているので、後日に自分の首が絞まってきて、初めて私の忠告が身に染みるようです。
それでも、何度も同じ事の繰り返しになるのですがね。
と、長々と書きましたが、「北狐さん」の心配は、無用だと言い切ります。
「自分が悪いのでは・・・」と考えるのは、実に良い事だと思います。
それが、自分を反省させ、高めて行きますよね。
お茶屋「T」のお母さんが「ええ子を紹介してくれはって」と言っておられましたから、心配無しです。
それにしても「ええ子」って、そんなに若いんかいな？
私などは「ええおっさんにならはって・・・」とよく言われます。
今回も、長く書いてしましましたが、私の言いたい事が、拙い文章で伝わるかどうか？
それが、心配です。
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